海辺で野鳥を探して波打ち際を歩いていると、岸から離れた海面のあちこちで魚が水面から跳び上がって、春の日に銀色のお腹を光らせ、水しぶきをあげたり海面に水紋を作っていました。そこで、しばらく野鳥を探すことをやめて腰を下ろしてその様子を見ていたところ、大きなものは50cmほど、小さなものは10cm前後と大きさはさまざまながら飛び跳ねる魚の数は増して、辺り一帯の水面が賑やかになってきました。魚種はほとんどがこの海域にたくさん生息しているボラのようでしたが、この辺りの海にはスナメリがいるので、これに追われた群れが逃げながら跳ねていたのかもしれません。絶え間なく水面から跳び上がる大小の魚がたくさん見られ、野鳥を探すことも忘れてしまいました。

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