フィールドの中に車をとめドアを開けると、晴れ渡った冬空にノスリの甲高い鳴き声が響き渡っていました。比較的近くから聞こえるので声が聞こえてくるあたりを探すと、池の端に立つ樹高が30m近くあるイチョウの大木の梢にとまったノスリが、周囲を見回しながら何度も繰り返し鳴いていました。少しでも近づいて撮影しようと考え、少しずつ時間をかけて接近していきましたが、視力の優れている猛禽のこと、すでに車を降りたときから私の存在は知っていたのでしょう。しばらく私を注視していましたが、さらに数歩足を進めると私が警戒範囲に入ったらしく羽音を立てて大きく羽ばたき、梢を離れて飛び去って行きました。

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