クズやカラスウリ、アオツヅラフジなどの蔓植物が絡まった中にシダも交じった茂みが両側に続く小道を走っていると、前方の路面で餌を拾っている野鳥が数羽目に留まりました。ここはよくホオジロやアオジが群れているところなので、そのどちらかだろうと考えながらゆっくりと車を動かし少しずつ接近していくと、やはりアオジの群れでした。驚かさないように静かに車を降り丈の高い草に身を隠して撮影を始めましたが、誤って小枝を踏んでしまい音を立てると、それを聞きつけたアオジは慌てて飛び立ち、道の脇の茂みに飛び込んでいきました。それでも群れの中の1羽は草陰に潜り込まず、枯れた蔓にとまってあたりを見回していたので、これにレンズを向けてみました。気温が低く、身を切るように冷たい風が吹いていたためアオジも寒かったのか、いつもより羽毛を膨らませ丸々としていました。

自然観察ランキング