寒さが厳しい時期ですが、ビワの花がフィールドのあちこちで今が盛りと咲いています。一見すると目立たない花ながら、近づいてみると薄茶色の綿毛に包まれた真っ白な小さい花をたくさんつけ、近寄るとよい香りを漂わせているので、一度覚えると忘れない花です。一年のうちでも一番寒いこの時期に野山で咲く花はほとんどないため、甘い果実や花の蜜が大好きなメジロがこの花の蜜を求めてよく訪れています。今日もフィールドの中に立つ樹高が5mほどある大きなビワの木の横を通ると、込み合った葉の茂みの中からメジロの声がしきりに聞こえ、ときどき外側へ出てきては写真のように房状に固まって咲く花にとまっておいしそうに蜜を吸っていました。

自然観察ランキング